ある日友人に「芍薬」と思って植えていた花が「牡丹(ぼたん)じゃない!?」と指摘され、
次第に気になってきたので、「牡丹と芍薬の違いについて簡単な見分け方」があるのか調べてみることにしました。
結論から申し上げると、牡丹と芍薬には「草と木の違い」「高さ・葉の大きさ・かたちの違い」「花の咲く時期の違い」などに明確な違いがありました。
これらのポイントを押さえておけば、今日から牡丹と芍薬の違いを迷うことなく堂々と説明ができちゃいます。早速見ていきましょう!
牡丹と芍薬の違いと簡単な見分け方
私のように牡丹と芍薬との見分けがつかいない方は結構多いようです。
それでは違いと簡単な見分け方について1つずつ順に見ていきますが、
花ではなかなか見分けがつかないので、まずは花以外の特徴を比較してみましょう!
草と木の違いで見分ける
牡丹と芍薬はよく似ている花ですが、最大の違いは牡丹は木(落葉小低木)で、芍薬は草ということです。
茎が緑色なら芍薬、枝が薄茶色でしたら牡丹になります。
芍薬は草ですので、当然冬になると枯れて、又春に新株が出てくる点もポイントですね。
高さの違いで見分ける
一方牡丹は落葉低木で枝分かれし、横張りの樹形になり、1mくらいまで成長します。
葉の大きさと形の違いで見分ける
牡丹の葉は、芍薬に比べて比較的大きい葉になります。
また、牡丹の葉は、ツヤがなく、切れ込みがあるのが特徴です。
芍薬の葉にはツヤがあり、丸みがあります。
こちらは我が家の庭の牡丹。
葉っぱには切れ込みがあり、男性っぽい印象を受けます。
茎を見ると上の方の若い枝は緑ですが、下の方の茎は薄茶色になっています。
あきらかに木ですね。
こちらは芍薬の花と葉っぱ。葉っぱは丸みを帯びていていかにも女性的ですね。
図解:ボタンと芍薬の違い イラストで見分ける
ボタンと芍薬の違い・特徴をまとめてイラストにしてみました。
切手にも色んな牡丹と芍薬の絵柄があり、小さいけどそれぞれの特徴を描き分けています。
花の咲く時期の違いで見分ける
花の咲く時期も異なり、一般的な牡丹は4月から5月の初めに咲き、芍薬は少し遅れて5月から6月ごろにかけて咲きます。寒牡丹、冬牡丹もありますのでご注意を!
原産地の違い
原産に違いはないようです。牡丹と芍薬ともにボタン科ボタン属の植物ですが、どちらも元々中国が原産です。
牡丹、シャクヤクは英語ではどちらも「Peony」と呼ばれて欧米では区別をしないそうです。
牡丹・芍薬のそれぞれの薬効
根が薬になる
牡丹、芍薬どちらも漢方薬として鎮痛、血の巡りの作用があります。
牡丹の根の皮は「牡丹皮(ぼたんぴ)」として、大黄牡丹皮湯、六味地黄丸、八味丸など漢方薬の原料になります。
効用は止血、腰痛、関節炎、頭痛、婦人薬など。
シャクヤクの根も胃腸炎、生理痛の鎮痛効果や冷え性、貧血症など血管の働きを順調にする効果があります。
ヤマシャクヤクについて
芍薬の一種で、母が長年管理委託を受けているので、毎年5月のゴールデンウィーク後に花を見に行きます。
盗掘・採光などにより数が減少し、一時は2株しかありませんでしたが、ここ数年で持ち直し、現在10株ほどに増え、昨年花も咲きました。
ケナシベニバナの南限になるので、株が昔のように増えるのが楽しみの一つです。
希少植物なので大事に管理していこうと思います。
ちなみに「ケナシ」は葉の裏に産毛が生えていないことです。
牡丹と芍薬の違いと簡単な見分け方のまとめ
牡丹、芍薬との違いと見分け方は「草と木の違い」「高さ・葉の大きさ・かたちの違い」「花の咲く時期の違い」にありました。
花では区別がつかないため、葉っぱの形状や茎の色などで見ていくと一目でわかるようになります。
「女性の立っている様子があたかも芍薬のような風情があり、座った姿は牡丹の花のように華麗、歩く姿はまるでユリの花のように清楚な美しさ」という、美人を形容する言葉です。
昔は容姿端麗だけでは美人とは言えない、美人の本質は何気ない日常の所作に出るものと教えられてきました。
あまり使われなくなったところをみると、残念ながら最近の女子を形容する言葉に当てはまらなくなってきたようですね。
男女平等、ジェンダーの公平性によってこのような優雅な言葉もいつか消えていくのかも知れませんね。
今後牡丹の花も購入し、それぞれの花の特徴を見比べながら、違いを確認しつつ楽しく鑑賞していこうと思います。
追伸
NHKの4Kまるわかニュース?に登場しました。 千葉県館山で個人で作り上げた牡丹園が今見ごろだとか。 昨年亡くなったご主人と二人三脚で築きあげた「北口牡丹園」 今では草取りや駐車場整理に地域の方々がボランティアで集まってくれるのだとか。
赤ちゃんの頭くらいの大きな花、赤やシルクのような白色など牡丹の見どころいっぱいです。 開花のピークを過ぎた花はもったいないようですが、次の花や木に養分を与えるために摘み取るそうです。
摘んだ花は香りや色合いを楽しむなど、牡丹愛にあふれています。 ゴールデンウィークまでが見頃だそうですよ。 以上、近くなら行ってみたい牡丹園の紹介でした。入場無料です。
長文お付き合いありがとうございました。他の記事もよかったら覗いてみてください!
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