小・中・高等学校、学生時代や職場でも1回も聞いたことがありませんでしたが、約10年くらい前から急に耳にするようになり、気になってしょうがない言葉があります。
それは 「レジュメ」という言葉です。 会議などで資料として配られる書類ですが、言葉のニュアンスからすると、ホッチキスなどで留められた薄い冊子のことかなとずっと思っていましたが、どうやら違うみたいです。
どうでもいいことのようですが、10年来の疑問 「レジュメって一体どういう意味なの?」 を調べてみて、スッキリさせたいと思います。
私と同じ疑問を抱いている方がいれば、どうぞ参考にして、スッキリになれば幸いです。
レジュメの意味
goo辞書によりますと
レジュメ(〈フランス〉résumé)《「レジメ」とも》要約。摘要。梗概。研究報告・講演・演説などで、その内容を手みじかにまとめて記したもの。
コトバンクによると、
論文の内容などを簡潔にまとめたもの。 講義やゼミナールで,発表者が参加者に配布する,発表内容を簡潔に記したもの。
とありました。
レジュメの語源は
どうやら日本語ではなく、フランス語なのですね。英語ではまた違う意味になるみたいですね。
それではいつからこの「レジュメ」という言葉が使われるようになったのでしょうか?ネットで調べてみると、昭和9年に出版された寺田寅彦の著書「思い出草」にすでに「レジュメ」という言葉が使われていたようです。
一方、英語では、レジュメは就職希望者の「履歴書」 を意味します。フランス語のでは「論文概要」、英語では「履歴書」と意味が違うために、海外就職時に履歴書が欲しいのに、論文が送られてきたりというトラブルとなることがあるみたいです。
相手が何を求めているか、目的は何かを明確に聞くことで回避できるトラブルですよね。でも二つの意味を知らないと、だれでも間違えそうです。
関連:レジューム機能
パソコンで、電源を切る直前の作業状態を保存しておいて、次に電源を入れたときに、すぐに元の作業状態に復帰できるようにする機能のことで、英語のレジューム(resume)「再開する」の意味からきています。
会議レジュメの書式
書式として利用できる「会議レジュメ」のワードテンプレートです。
一から作るのは大変です。
テンプレートを利用することで、早くわかりやすい会議資料が出来上がります。会議の決め手はこの概要で決まると言っても過言ではありません。 http://econavi.owners.ne.jp/template/file/022-00000000632
レジュメの語源のまとめ
私はこの言葉を耳にし始めたのはここ10年くらいですが、知恵袋によるとかなり古くから使われているみたいです。
大学、企業で研究・発表資料の呼び名が日本語でしっくりする言葉がなかったので、フランス語をあてたのではないかと思われます。
長年気になっていた一つの言葉、普段何気なく使っている言葉の本来の意味が理解できスッキリしました。
知らないことは知ったかぶりをするよりも一つ一つ自分で調べて知識を豊かにして、生活、仕事に活かしていこうと思います。
知ってて損にも得にもなりませんが、ビジネス界では常識的ないわゆるビジネス用語として覚えておくといいと思います。
付け加え 豆知識
同じようなビジネス用語・政治用語にアジェンダ(Agenda)というのがありました。
知っていると応用、対応できそうです。
会議における検討課題、議題、議事日程の意味。(公的機関の)スケジュール、行動計画、日程表。ラテン語の「agenda」(「行動する」という意味の動詞「agere」の動形容詞「agendum」の中性複数形)に由来する。