我が家の倉庫にて舞台装置を製作しました。小学校の先生と地域の人々で劇団を結成し、地域で公演する芝居になり、その舞台幕や装置など、全て手作りで製作しています。
先生と父兄による素人にわか劇団ですが、地域の歴史をひも解き、先人の苦労や歴史文化の伝承のために、一生懸命練習して、芝居を成功させたいと思います。
舞台装置の作り方&上演結果などをまとめてみました。これから地域で芝居を始めてみようと思っている方、幕の描き方など参考にしていただければと思います。
用意するもの&材料
- 縫製した布(裏と表に注意、色合いが変わります。)
- ベニア板(3mm厚)と算木(20mm×40mm×3000mmくらい数本)
- ネイル釘 ステンレス(鉄は頭が錆びます)打つ前に木工ボンドをつけると強い
- 各色塗料(ネオカラー=つや消し)
- ハケ
- ジグソー(ベニア切り抜き用)
- コンプレッサー&スプレーガン
舞台幕製作
背景の原画になります。ままこ滝の近くから七熊山までの頂上のまでの塩の道を昔風に描きました。
布90cm×6mを3枚縫製して下絵を鉛筆描きします。
結構大きな布になります。
木枠を固定して布をタッカーで止めていきます。絵の具がこぼれてもいいように、若干手前に傾斜させます。
明るい色からコンプレッサーでガン吹きして大まかな色を置いていきます。
2色目
3色と色を増やしていきます。
高いところは脚立を使ってムラにならないよう慎重に塗ります。
仕上げは刷毛塗りになります。ボーッとしていた色と色の間に刷毛で強弱をつけることで引き締しました。ちなみに塗料は舞台の照明が反射しないよう「ネオカラー」を使用。不透明の水性アクリル塗料です。
書き割り製作
裏側です。
民家の彩色の途中
かつらの土台:自分の頭に合わせて厚紙を貼りあわせました。
髪の毛はシュロの木の皮を重ねて、その上から着色(スプレー)しました。
おわりに
最初の予定では小さい公民館でこじんまりと演芸大会みたいに上演しようと思っていたのが、話がどんどん広がっていき、後には引けない状態になってしまいました。
結果、無事舞台は終了しまして、ほぼ満員の会場(260人)でみんな完璧に演じきりました。
舞台場面の中に囲炉裏端などあり、当時の暮らしぶりが再現できたのでしょうか?「懐かしい」などと地域の人たちの興奮が伝わって来ました。「地域の方々も喜んでいただき、やってよかった」の一言です。
緊張と終わった達成感とで、打ち上げの酒も最高においしかったです。この模様はまた動画などでお伝えしようと思います。
PS.追伸
そして、今年また、2016年2月の再演にむけての練習が始まりました。新しい役者が3人増え、脚本もリニューアルして、ダンスに歌に気合を入れて稽古に励んでおります。