今日はスケッチブックに挟まれていたデザイン工房「図画工作」水彩画イラストの仕事集 をアップしてみたいと思います。
あなたの趣味の水彩画制作の参考になりましたら幸いです。
ちなみに私の敬愛する世界的に有名なイラストレーターの「生頼範義」さんは、宮崎を仕事場と選ばれ、数多くの作品を世に生み出しました。
先日地元宮崎において開催された生頼範義さんの展覧会を観てその作品の数とダイナミックかつ繊細な色彩・描写力の虜になってしまいました。
環境や場所も重要ですが、作品作りに大切なのは「創作意欲を持ち続けること」だと生頼さんの仕事を見てつくづくそう思いました。
芝居のための水彩画(アクリルガッシュ)2015.12月 筆者
最初は透明水彩で描いていたのですが、表情などパンチが出にくかったために背景からガッシュで塗り直しようやくできあがりました。
高校の美術講師だったころのイラストです。アクリルガッシュ
元絵は当時ファンだった俳優のアンディガルシア。ゴッドファーザーの3作目あたり?スクリーンかなにかの雑誌をもとに。
当時はパソコンもない時代でしたので、白黒コピーをして、明るさを分類分けして、セピア調の彩色をポスターカラー(アクリルガッシュ)で描きました。
アクリルガッシュは不透明水彩なので、水と絵の具の量がポイントとなります。
薄ければ、ムラになるし、濃ければ筆が止まってしまいます。
的確な色合いの選択と水と絵の具の混ぜ合わせ方で作品の進行と出来栄えに大きく差が出てきます。
ポスターカラーの塗り方のポイントは初めに輪郭を面相筆でぐるりと塗った後、彩色筆・平筆で均一に塗りつぶすと、ムラなくきれいに塗れます。
高校生には自分の好きな芸能人・歌手を描かせましたので、熱心に取り組んでくれて見事な作品もできあがりました。
次に完成予想図
カクテルバーの完成予想図、構想を依頼されました。こちらは外観の完成予想図。アクリルガッシュで半透明で描画。
リシン壁の表情を出すために貝の粉末を絵の具に混ぜてみました。
ひさしは実際に真鍮を叩いて形を整えて入口と小窓に合計3つを私自ら製作しました。数週間かかりました。
入口看板はBARのロゴを銅板を打ち出し、中には自分の作品を壁に埋め込んだりと、奇抜な店に仕上がり、人気を浴びました。
「BAR」の内観完成図です。鉛筆で細密に描画した後に透明水彩絵の具で彩色。
壁は漆喰のコテ仕上げにしたかったのですが、予算の都合でクロスになってしまいました。
間接照明の採光で穴蔵っぽく演出しました。
実際の玄関になります。
だいぶ腐食が進んでいます。真鍮の打ち出し加工とリベット止めなど、大変でしたがいい経験になったと思います。
ちなみに現在は店が変わり、こちらも私が作らせていただきましたが、銅板の打ち出しになります。
玄関のドアを開けると、今でも3人の共同制作が飾られています。
タイトルは「エンシャントフィシュ:機械仕掛けの古代魚」。
その裏側になります。イラストは先輩に描いてもらいました共同作品になります。
こちらも高校講師時代の作品。授業で「はめ絵」というある形の中に絵を当てはめていく課題です。
この元の形は私が住んでいる宮崎県の県の輪郭になります。
宮崎は神武天皇がお生まれになられた天孫降臨の地。ちょっと窮屈そうですが、神武天皇に入っていただきました。
外側の形と中の絵とが意外なマッチングが病みつきになる「はめ絵」でした。学生の作品にも意表をついてユニークなものがありました。
おわりに
以上、今から20年以上も前の作品と最新の仕事の作品の紹介でした。
当時はもちろんメガネなどかけなくても細かい作業ができていたのですが、このあとほとんどがパソコンでの作業に変わり、手描き作品を描かなくなってしまいました。
目と指が思いどおりに動いていたころにもう少し作品を手描き作品や大作を生み出していればよかったと後悔しています。
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