今日は「水彩画の起源」と「西洋の初期の水彩画家」について学識を深めてみたいと思います。
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水彩画の起源はいつ?
けれども、水溶性の固着剤に顔料を混ぜる画法は、すでに何世紀も前から採用されていたので、本当の起源はもう少しさか上りそうです。
実際、15世紀末期にはドイツの版画家で有名な「アルブレヒト・デューラー」(1471年-1528年)が確かに水彩画と呼べるような、一連の優れた絵を描いています。
『野うさぎ』、1502年、紙に透明水彩とガッシュ
アルブレヒト・デューラー [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
専門的には水彩画として分類できないかもしれませんが、スタイルと技法では後の水彩画家の先駆者となっています。
写実主義の先がけ
ウィンセスロース·ホラー(1607年~1677年)は1636年、プラハから渡英した画家。
イギリスの町や海岸線のパノラマ式描写法は、クロード·ロランなどの描く想像上の古典的風景画ではなく、その場所を忠実に描写しようと試みました。
同様の画法の画家のひとりにフランシス·プレイス(1647年-1728年)がおり、多くのパノラマ式風景画のほかに、筆とウオッシュの安定した優雅な用い方が特徴的な風景画の連作もあります。
18世紀半ばから末にかけて、水彩絵具を好んで用いる画家が多数出現しました。
なかでもポール·サンドビー(Paul Sandby 1725年-1809年)は、イギリスではじめて透明絵具と不透明絵具の技法を採り入れ、用材の可能性を認識しフルに利用した画家です。
Bothwell Castle, from the South
Paul Sandby [Public domain], via Wikimedia Commons
兄、トーマス(建築家、1723一1798年)も、薄塗り技法の優れた水彩画家でした。
J .M.W·ターナー(ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー)
1775年、イギリスロンドンに生まれ。
13歳の時、風景画家トーマス・マートンに弟子入りし絵画の基礎を学ぶ。
当時は建築物のある風景画が多い。
若くしてロイヤル・アカデミー準会員となったターナーはアカデミー受けのする、写実的な風景から、次第に「光で満たされた空間」を題材とする風景画に移行していく。
St. Augustine’s Gate, Canterbury
17歳あたりの作品
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
おわりに
以上、今日は「水彩画の起源」と「西洋の初期の代表的な水彩画家」について調べてみました。
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